防火材料・耐火構造認定一覧

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認定番号
FP030RF-1802 (1)~(9)

特徴

1.上葺材 0.6~1.2 + 下葺材 0.6~1.2 の 組合せが使用できます。

2.鋼板は、ステンレス製は使用できません。

3.断熱材は、10kg/㎥品限定で、100㎜1層または50㎜2層を充てんします。

4.断熱金具は形状寸法が決められています。

(当該認定では 1種類のみ)
・K0920W用の断熱金具は下図となります。

5.裏打材は、次の組合せで 9種類の仕様があります。
(1) ~ (9)

①ガラス繊維シート断熱材
②無機質高充填フォームプラスチック
③なし

6.認定名称(例)FP030RF-1802 (5)

グラスウール断熱材充てん/めっき鋼板・無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

二重折板耐火構造認定

表1 認定番号と仕様
認定番号 折板 分類 許容梁間 鋼板厚み 裏打材 グラス
ウール
断熱金具
FP030RF-1802 (1)~(9) K0920W 2,500㎜以下 上葺材 0.6~1.2
下葺材 0.6~1.2
組合せ
9種
※表2

密度
10(kg/㎥)
厚み
100㎜
JIS A9521

固定式に限定
表2 裏張り材の組合せ
張付け位置 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
上葺材 × ×

×

下葺材 × × ×

× : 裏打材なし
G : ガラス繊維系シート 断熱材 t=5~10㎜
P : 無機質高充填フォームプラスチック t=4~10㎜

(1) グラスウール断熱材充てん/両面めっき鋼板製折板屋根

(2) グラスウール断熱材充てん/めっき鋼板・ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板製折板屋根

(3) グラスウール断熱材充てん/ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板・めっき鋼板製折板屋根

(4) グラスウール断熱材充てん/両面ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板製折板屋根

(5) グラスウール断熱材充てん/めっき鋼板・無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

(6) グラスウール断熱材充てん/無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板・めっき鋼板製折板屋根

(7) グラスウール断熱材充てん/両面無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

(8) グラスウール断熱材充てん/ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板・無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

(9) グラスウール断熱材充てん/無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板・ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板製折板屋根

概要

1.適用断熱材

適用できる裏打材は表3に示す断熱亜鉛鉄板委員会登録製品です。
適用グラスウールは表4に示す規格を満足する製品を選定して下さい。

表3 裏打材と厚み
裏打材 製品名 厚さ
ガラス繊維シート断熱材 日本グラスファイバー工業 フネンルーフG2 5~10㎜
ニチアス スーパーフェルトンⅢ
中川産業 NSフネンGF
無機質高充填フォームプラスチック レゾナック・テクノサービス ハイエチレンスーパー 4~10㎜
古河電気工業 フネンエース
表4 グラスウール断熱材と厚み
グラスウール断熱材 規 格 密 度 防湿材(ポリ袋) 厚さ
グラスウール JIS A 9521 10kg/㎥ 有(t≦0.02㎜)/無 100㎜×1層
又は
50㎜×2層

2.確認事項

使用に際しては、以下の事項を確認下さい。

① 折板の山高・山ピッチ・形状

② 認定により適用できる適用鋼板厚さ及び最大許容梁間

③ 折板に使用できる鋼板の種類及び最大塗膜厚及び質量(重量)

④ 認定により適用できるタイトフレームの材質・形状・幅・厚み (2.3〜4.5㎜)

⑤ 裏打材 (断熱亜鉛鉄板委員会認定品) 、断熱材 (グラスウールJIS A9521)

参考 山高・山ピッチによる折板分類 (寸法単位:㎜) 【金属製折板屋根構成材】 JIS A 6514抜粋
JIS A 6514を参照した
分類表
山ピッチ記号 20 25 30 33
山ピッチ寸法 190以上230未満 230以上270未満 270以上310未満 310以上350未満
山高記号 山高寸法
9 80以上 100未満 K0920W      
11 100以上 120未満        

内容と適用条件

1.主構成材料等

①鋼板の種類及び規格(鋼板は厚み0.6~1.2㎜で被覆(塗装)あり及び無し)

  • 溶融亜鉛めっき鋼板 (JIS G 3302 SGCC)
    溶融Znめっき:めっき質量 250g/㎡以上
  • 溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板 (JIS G 3317 SZACC)
    溶融Zn-5%AL合金めっき:めっき質量 250g/㎡以上
  • 溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板 (JIS G 3321 SGLCC)
    溶融55%AL-Zn合金めっき:めっき質量 150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウム-亜鉛-マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141 SPCC に当該めっきを施したもの)
    溶融AL-Zn-Mg合金めっき:めっき質量 150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314 SA2C 及び JIS G 3141 SPCC に当該めっきを施したもの)
    溶融ALめっき:めっき質量 150g/㎡以上
  • 溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3323 SGMCC)
    溶融Zn-AL-Mg合金めっき:めっき質量 140g/㎡以上

②塗膜の仕様

厚さ:300±30μm以下(表裏面の合計) 有機質量:349±35g/㎡以下

  • 塗料(表面及び裏面)
    ポリエステル系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン・ポリエステル系、フッ素樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、フッ素樹脂配合アクリル樹脂系、フッ化ビニリデン樹脂系、アクリル・塩化ビニル樹脂系
  • フィルム系(表面及び裏面)
    塩化ビニル樹脂系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、フッ素樹脂系フィルム、塩化ビニル樹脂系シート

③折板の仕様

折板の仕様は、表5および図の通りです。

表5 折板の仕様(単位:㎜)
認定番号 折板分類 折板の
働き幅
山高さ
重ね代
外リップ
内リップ
山ピッチ
上底:D
下底:E
FP030RF-1802 (1)~(9) K0920W 600±20 84~90
(+3,-0)
15以上
7以上
200 35+5

3.施工方法

施工方法は以下によります。
K0920W(FP030RF-1802)の施工方法

① タイトフレームの取付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔が2,500㎜以下であることを確認する。
タイトフレームを墨出し線に合わせ母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。
溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり2箇所(谷部の両側×1箇所)とする。

② 下葺材の折板の取付け

折板をタイトフレームの上に配置し、タイトフレームの山部にボルト・ナットで200㎜の間隔で留め付ける。
折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルトで630㎜以下の間隔で接合する。

③ 断熱金具の取付け

下葺材の重ね部を挟みボルト・ ナットで固定する。

④ 断熱材の敷き込み

下葺材の折板の形状に沿って隙間が生じないように断熱材を敷き込む。

⑤ 上葺材の折板の取付け

折板を断熱金具の上に配置し、断熱金具にボルト・ナット(座金及び防水パッキン併用)で200㎜の間隔で留め付ける。
折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルトで630㎜以下の間隔で接合する。

母屋の耐火被覆(K0920W)

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4第三号ニの規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。
(平成12年建設省告示第1399号第4第三号ニ)
床面から梁の下端までの高さが4m以上の鉄骨造の小屋組で、その直下に天井がないものまたは直下に不燃材料もしは準不燃材料で造られた天井があるもの以外の梁は、1時間耐火被覆を施す。

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