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二重折板の耐火構造の認定内容と適応について

断熱亜鉛鉄板委員会が、管理運営している二重折板耐火構造認定一覧

表1 認定番号と仕様

認定番号 折板 分類 許容梁間 鋼板厚み 裏張り材 グラス
ウール
断熱金具
FP030RF-1799
(1)~(9)
H1750W 5,000mm
以下
上葺材 0.8~1.2㎜
下葺材 0.6~1.2
組合せ
9種
※表2
密度
10(Kg/㎥)

厚み
100mm

JIS A9521
選択可能
FP030RF-1801
(1)~(9)
K1525W 3,750mm
以下
上葺材 0.8~1.2
下葺材 0.6~1.2
限定
FP030RF-1802
(1)~(9)
K0920W 2,500mm
以下
上葺材 0.6~1.2
下葺材 0.6~1.2

表2 裏張り材の組合せ

張付け位置 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
上葺材 × × ×
下葺材 × × ×

× : 裏張り材なし
G : ガラス繊維系シート 断熱材 t=5~10㎜
P : 無機質高充填フォームプラスチック t=4~10㎜

(1) グラスウール断熱材充てん/両面めっき鋼板製折板屋根

(2) グラスウール断熱材充てん/めっき鋼板・ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板製折板屋根

(3) グラスウール断熱材充てん/ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板・めっき鋼板製折板屋根

(4) グラスウール断熱材充てん/両面ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板製折板屋根

(5) グラスウール断熱材充てん/めっき鋼板・無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

(6) グラスウール断熱材充てん/無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板・めっき鋼板製折板屋根

(7) グラスウール断熱材充てん/両面無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

(8) グラスウール断熱材充てん/ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板・無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板製折板屋根

(9) グラスウール断熱材充てん/無機質高充填フォームプラスチック裏張めっき鋼板・ガラス繊維シート断熱材裏張めっき鋼板製折板屋根

〔二重折板認定の特徴〕

新しい耐火構造認定は、二重葺き折板の3種類(H1750W、K1525W、K0920W)になります。従来認定のシングル折板に比べて次のような特徴と注意点が有ります。

1.折板の型式毎の個別認定番号

  • 認定番号は、折板の型式(JIS A 6514の分類による)と上葺材、下葺材の裏張り断熱材の組み合わせにより9種類の組み合わせが可能となります。

2.タイトフレームの板厚

  • 板厚は2.3mm以上4.5mm以下のタイトフレームとなります。

3.使用に関しての制限制約が有ります。

  • □ 鋼板の種類 : ステンレス鋼板は使用できません。
       (H1750Wの吊子はステンレスも使用可能)
  • □ 化粧の厚さ : 両面合計で300±30μm
       (表面仕上げ) (塗装/フィルム共に使用可能、材質指定あり)
  • □ 形状・寸法 : ・折板、タイトフレーム、吊子、断熱金具の形状寸法が決められています。
                ・H1750W用断熱金具は委員会登録9種類より選択可能です。
                ※スライド式断熱金具は適用外です。
                ・K1525W、K0920W用の断熱金具は下図となります。
  • □ タイトフレームの接合 : 溶接長さ、有効のど厚、溶接の箇所数が決められています。
  • □ ボルト、ナット、座金等 : 止め付け間隔、材質等の仕様が決められています。
                       (ステンレス部品は使用不可)
  • □ ワンサイドボルト : 材質、サイズに制限が有ります。(テーパースリーブは鉄製のみ)
  • □ 裏張り断熱材 : ガラス繊維シート、無機質高充填フォームプラスチックそれぞれ厚みと
                  製品名が決められております。(委員会認定品)
  • □ グラスウール断熱材 : 10Kg/㎥品 (JIS A 9521)厚み100mm1層又は50mm2層敷き込
                      み方向は縦/横指定がありません。

二重折板認定の概要

1.適用断熱材

適用できる断熱材は表3に示す断熱亜鉛鉄板委員会登録製品です。
適用グラスウールは表4に示す規格を満足する製品を選定して下さい。

表3 裏張り断熱材と厚み

裏張り断熱材 製     品     名 厚 さ
ガラス繊維シート断熱材 東レペフ加工品 ニュー不燃GⅡ 5~10㎜
ニチアス スーパーフェルトンⅢ
中川産業 NSフネンGF
無機質高充填フォーム
プラスチック
日立化成工業 ハイエチレンスーパー 4~10㎜
古河電気工業 フネンエース

表4 グラスウール断熱材と厚み

グラスウール断熱材 規 格 密 度 防湿材(ポリ袋) 厚 さ
グラスウール JIS A 9521 10kg/㎥ 有(t≦0.02㎜)/無 100㎜×1層
又は
50mm×2層

2.確認事項

使用に際しては、以下の事項を確認下さい。

  • ① 折板の山高・山ピッチ・形状
  • ② 認定により適用できる適用鋼板厚さ及び最大許容梁間
  • ③ 折板に使用できる鋼板の種類及び最大塗膜厚及び質量(重量)
  • ④ 認定により適用できるタイトフレームの材質・形状・幅・厚み (2.3〜4.5㎜、H0740Wは、1.6~4.5mm)
  • ⑤ 裏張り断熱材 (断熱亜鉛鉄板委員会認定品) 、断熱材 (グラスウールJIS A9521)

JIS折板分類

JIS A 6514
分類表
山ピッチ
記号
20 25 30 33 35 40 45 50
山ピッチ
寸法
190以上
230未満
230以上
270未満
270以上
310未満
310以上
350未満
350以上
390未満
390以上
430未満
430以上
480未満
480以上
520未満
山高記号 山高寸法
9 80以上
100未満

K0920W
             
11 100以上
120未満
               
13 120以上
140未満
               
15 140以上
160未満
 
K1525W
           
17 160以上
180未満
           
H1750W
19 180以上
210未満
           
  JIS範囲   二重折板認定            

二重折板認定の内容と適用条件

1.主要構成材料

①鋼板の種類及び規格(鋼板は厚み0.6~1.2㎜で被覆(塗装)あり及び無し)
      (H1750W、K1525Wの上葺材は0.8~1.2㎜)

  • 溶融亜鉛めっき鋼板 (JIS G 3302 SGCC)
    溶融Znめっき:めっき質量 250g/㎡以上
  • 溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板 (JIS G 3317 SZACC)
    溶融Zn-5%AL合金めっき:めっき質量 250g/㎡以上
  • 溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板 (JIS G 3321 SGLCC)
    溶融55%AL-Zn合金めっき:めっき質量 150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウム-亜鉛-マグネシウム合金めっき鋼板
    (JIS G 3141 SPCC に当該めっきを施したもの)
    溶融AL-Zn-Mg合金めっき:めっき質量 150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板
    (JIS G 3314 SA2C 及び JIS G 3141 SPCC に当該めっきを施したもの)
    溶融ALめっき:めっき質量 150g/㎡以上
  • 溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3323 SGMCC)
    溶融Zn-AL-Mg合金めっき:めっき質量 140g/㎡以上

②塗膜の仕様
  (厚さ:300±30μm以下(表裏面の合計)  有機質量:349±35g/㎡以下

  • 塗料(表面及び裏面)
    ポリエステル系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン・ポリエステル系、フッ素樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、フッ素樹脂配合アクリル樹脂系、フッ化ビニリデン樹脂系、アクリル・塩化ビニル樹脂系
  • フィルム系(表面及び裏面)
    塩化ビニル樹脂系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、フッ素樹脂系フィルム、塩化ビニル樹脂系シート、

③折板の仕様

折板の仕様

認定番号 折板 分類 折板の働き幅
山高さ
重ね代
外リップ
内リップ
山ピッチ
上底:D
下底:E
FP030RF-1799
(1)~(9)
H1750W 500±20 155~180
(+5,-0)
500 形状に
制限あり
FP030RF-1801
(1)~(9)
K1525W 500±20 147~150
(+5,-0)
20以上
12以上
250 40+5
FP030RF-1802
(1)~(9)
K0920W 600±20 84~90
(+3,-0)
15以上
7以上
200 35+5

折板の仕様

折板の仕様

(参考) 二重折板認定仕様の例(H1750W)

④タイトフレーム、吊子及び断熱金具の仕様

タイトフレームと吊り子の組合せ

タイトフレーム 吊り子
形状 高さ 長さ 厚さ
A 37~68 24~75 60~150 1.0

1.6
B 66~68 11~20
C 80~100 15~25 130~150 1.0

2.3

断熱金具と吊り子の組合せ

吊 子 断熱金具
 

2.施工方法

(1)H1750W(FP030RF-1799)の施工方法

① タイトフレームの取付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔が5,000㎜以下であることを確認する。
タイトフレームを墨出し線に合わせ母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。

溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり4箇所(谷部の両側×2箇所)とする。

② 下葺材の折板の取付け

吊り子をタイトフレームにボルト・ナットで固定する。

折板をタイトフレームの上に配置し、隣り合う折板相互の馳部を吊り子のツメの部分に差し込み、両者の馳部を専用の馳締機でかしめ、吊り子を介して、折板をタイトフレーム 上に取付ける。折板の長さ方向の相互の馳部は、専用の馳締機でかしめて接合する。

③ 断熱金具の取付け

断熱金具を下葺材の吊り子直上の馳部に挟み込み、断熱金具の固定用ボルト・ナットで接合する。

④ 断熱材の敷き込み

下葺材の折板の形状に沿って隙間が生じないように断熱材を敷き込む。

⑤ 上葺材の折板の取付け

折板を吊り子 の上に配置し、隣り合う折板相互の馳部を吊り子のツメの部分に差し込み、 両者の馳部を専用の馳締機でかしめ、吊り子を介して、折板を断熱金具に取付ける。
折板の長さ方向の相互の馳部は、専用の馳締機でかしめて接合する。

(2)K1525W(FP030RF-1801) の施工方法

① タイトフレームの取付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔が3,750㎜以下であることを確認する。
タイトフレームを墨出し線に合わせ母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。
溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、 溶接は1谷当たり2箇所(谷部の両側×1箇所)とする。

② 下葺材の折板の取付け

折板をタイトフレームの上に配置し、タイトフレームの山部にボルト・ナットで250㎜の間隔で留め付ける。
折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルトで630㎜以下の間隔で接合する。

③ 断熱金具の取付け

下葺材の重ね部を挟みボルト・ ナットで固定する。

④ 断熱材の敷き込み

下葺材の折板の形状に沿って隙間が生じないように断熱材を敷き込む。

⑤ 上葺材の折板の取付け

折板を断熱金具の上に配置し、断熱金具にボルト・ナット(座金及び防水パッキン併用) で250㎜の間隔で留め付ける。
折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルトで630㎜以下の間隔で接合する。

(3)K0920W(FP030RF-1802) の施工方法

① タイトフレームの取付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔が2,500㎜以下であることを確認する。
タイトフレームを墨出し線に合わせ母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。
溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり2箇所(谷部の両側×1箇所)とする。

② 下葺材の折板の取付け

折板をタイトフレームの上に配置し、タイトフレームの山部にボルト・ナットで200㎜の間隔で留め付ける。
折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルトで630㎜以下の間隔で接合する。

③ 断熱金具の取付け

下葺材の重ね部を挟みボルト・ ナットで固定する。

④ 断熱材の敷き込み

下葺材の折板の形状に沿って隙間が生じないように断熱材を敷き込む。

⑤ 上葺材の折板の取付け

折板を断熱金具の上に配置し、断熱金具にボルト・ナット(座金及び防水パッキン併用)で200㎜の間隔で留め付ける。
折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルトで630㎜以下の間隔で接合する。

(4)母屋の耐火被覆(H1750W、K0920W、K1520W共通)

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4第三号ニの規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。
(平成12年建設省告示第1399号第4第三号ニ)
床面から梁の下端までの高さが4m以上の鉄骨造の小屋組で、その直下に天井がないものまたは直下に不燃材料もしは準不燃材料で造られた天井があるもの以外の梁は、1時間耐火被覆を施す。