日本金属屋根協会TOP > 断熱亜鉛鉄板委員会 >  新しい耐火構造の認定内容と適用について

新しい耐火構造の認定内容と適用について

断熱亜鉛鉄板委員会が、管理・運営している防火材料・耐火構造一覧

  認定番号 折板分類 名称
防火材料 NM-8673
QM-9829
QM-9849
  無機質断熱材裏張/金属板
難燃化ポリエチレンフォーム裏張/金属板
無機質高充填フォームプラスチック裏張/金属板
耐火構造 FP030RF-9325
旧:(通) R0112
JIS A 6514 無機質断熱材裏張/金属板屋根
FP030RF-9326
旧:(通) R0113
JIS A 6514 無機質高充填フォームプラスチック裏張/ 金属板屋根
FP030RF-0501
FP030RF-0502
FP030RF-0633
FP030RF-0925
FP030RF-0927
K0920
K1525
H1750
H0930(1山)
H0930(2山)
ガラス繊維シート断熱材裏張
/めっき鋼板製折板屋根
FP030RF-0552
FP030RF-0550
FP030RF-0632
K0920
K1525
H1750
無機質高充填フォームプラスチック裏張
/めっき鋼板製折板屋根

〔追加認定の特徴〕

新しい耐火構造は、従来のFP030RF-9325、FP030RF-9326と比べると次のような特徴があります。

1.折板の形式ごとの個別の認定番号

  • 認定番号は、折板の形式(JIS A 6514の分類による)と断熱材の組合せによります。

2.タイトフレームの板厚

  • 厚さ2.3㎜以上4.5㎜以下のタイトフレームを使用することができます。

3.使用に際しての制約条件があります

  • □鋼板の種類 : ステンレス鋼板は使用できません(吊り子はステンレス鋼板を使用できます)
  • □鋼板のめっき厚 : 最低値が決められています。
  • □塗膜/フィルムの厚さ : 両面で280μm以下です。
  • □形状寸法 : 折板、タイトフレーム、吊り子の形状寸法が決められています。
  • □タイトフレームの溶接 : 溶接長、溶接箇所数が決められています。
  • □ボルト、ナット、座金等 : 仕様、留め付け間隔が決められています。

追加認定の概要

1.認定番号・名称等

認定番号及び名称等は表1の通りです。

表1 認定番号と名称等(単位:㎜)

認定番号 名  称 JIS折板分類 鋼板厚さ 許容梁間 鋼板種類
FP030RF-0501 ガラス繊維シート断熱材裏張/
めっき鋼板製折板屋根
K 0920 0.6〜1.2 2,250以下 共 通
FP030RF-0502 K 1525 0.8〜1.2 3,750以下
FP030RF-0633 H 1750 0.8〜1.2 4,500以下
FP030RF-0925 H0930(1山) 0.6~1.2 3,500以下
FP030RF-0927 H0930(2山) 0.6~1.2 3,500以下
FP030RF-0552 無機質高充填フォーム
プラスチック裏張/
めっき鋼板製折板屋根
K 0920 0.6〜1.2 1,800以下
FP030RF-0550 K 1525 0.8〜1.2 1,800以下
FP030RF-0632 H 1750 0.8〜1.2 4,000以下

*JIS折板分類は、JIS A 6514を参照のこと

2.適用断熱材

適用できる断熱材は、表2の断熱亜鉛鉄板委員会の認定品です。

表2 適用できる断熱材

  断 熱 材 名 厚さ(㎜)
ガラス繊維系断熱材 スーパーフェルトンⅢ(ニチアス) 5〜10
ニュー不燃G・Ⅱ(東レペフ加工)
NSフネン-GF(中川産業)
無機質高充填フォーム
プラスチック系断熱材
フネンエース(古河電気工業) 4〜10
ハイエチレンスーパー(日立化成工業)

※以後文の中では、ガラス繊維シート断熱材を(G)、無機質フォームプラスチック系断熱材を(P)と略称で示します。

3.確認事項

使用に際しては、以下の事項を確認下さい。

  • ①折板の山高・山ピッチ・形状
  • ②認定により適用できる適用鋼板厚さ及び最大許容梁間
  • ③折板に使用できる鋼板の種類及び最大塗膜厚及び質量(重量)
  • ④認定により適用できるタイトフレームの材質・形状・幅・厚み(2.3〜4.5㎜)
  • ⑤断熱材(断熱亜鉛鉄板委員会認定品)

【金属製折板屋根構成材】 JIS A 6514抜粋

新しい認定は、下表の網掛けした形状の折板で、形式が0920と1525は重ね形(K)、1750ははぜ締め形(H)のものが対象です。

参考表 山高・山ピッチによる区分

山ピッチによる記号→ 20 25 30 33 35 40 45 50
山ピッチ寸法(㎜)→ 190以上
230未満
230以上
270未満
270以上
310未満
310以上
350未満
350以上
390未満
390以上
430未満
430以上
480未満
480以上
520以下
↓山高による記号
     ↓山高寸法(㎜)
0.6 09 80以上100未満            
11 100以上120未満            
13 120以上140未満        
0.8 15 140以上160未満
17 160以上180未満    
19 180以上210以下      

注:網かけしてある部分が追加認定範囲

追加認定の内容と適用条件

新しい認定の内容と適用条件は以下の通りです。

1.主構成材料等

①鋼板の種類及び規格(鋼板は厚さ0.6〜1.2㎜で塗膜あり及びなしの物)

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302 SGCC)
    溶融亜鉛めっき:めっきの質量250g/㎡以上
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317 SZACC)
    溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき:めっきの質量250g/㎡以上
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321 SGLCC)
    溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき:めっきの質量150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314 SA2C)及び(JIS G 3141 SPCCに当該めっきを施したもの)
    溶融アルミニウムめっき:めっきの質量150g/㎡以上
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141 SPCCに当該めっきを施したもの)
    溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき:めっきの質量140g/㎡以上

②塗膜の仕様 (表・裏面の合計:280±28μm以下、有機質量326±33g/㎡以下)

  • 塗料(表面及び裏面)
    ポリエステル系、シリコーン樹脂系、アミノ・アルキド樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン・ポリエステル系、フッ素樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、フッ素樹脂配合アクリル樹脂系、フッ化ビニリデン樹脂系、塩化ビニル・アクリル・フッ素共重合樹脂系、アクリル・塩化ビニル樹脂系
  • フィルム系(表面及び裏面)
    塩化ビニル樹脂系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、フッ素樹脂系フィルム、塩化ビニル樹脂系シート、アクリル樹脂系フィルム・塩化ビニル樹脂系シート、フッ素樹脂系フィルム・塩化ビニル樹脂系シート

③折板の仕様

折板の仕様は、表3および図の通りです。

表3 折板の仕様(単位:㎜)

適用認定番号 折板の働き幅 山高さ 上底・下底・他
FP030RF-0501(G)
FP030RF-0552(P)
600±20 84~90(+3, -0) 35±5
FP030RF-0502(G)
FP030RF-0550(P)
500±20 147~150(+5, -0) 40±5
FP030RF-0633(G)
FP030RF-0632(P)
500±20 155~180(+5, -0) 詳細形状は、認定書による
FP030RF-0925(G) 300±20 88~95(+5, -0) 詳細形状は、認定書による
FP030RF-0927(G) 600±20 90~99(+5, -0) 詳細形状は、認定書による

折板の仕様

2.副構成材料

①タイトフレーム

タイトフレームに使用できる鋼板の種類及び規格は、以下の通りです。

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317)
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321)
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314又はJIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 電気亜鉛めっき鋼板(JIS G 3313)

タイトフレームの寸法及び形状は、表4によります。

表4 タイトフレームの寸法及び形状 (単位:㎜)

適用認定番号 鋼板厚さ 山高 形状・その他
FP030RF-0501(G)・0552(P) 2.3~4.5 28~45 87~95  
FP030RF-0502(G)・0550(P) 38~45 149~160  
FP030RF-0633(G)・0632(P) 39~50 A 162~190
B 170~195
C 165~190
FP030RF-0925(G) 30~50 A 95~104
B 93~107
FP030RF-0927(G) A 95~110
B
C

②ボルト・ナット等(材料及び規格)

ボルト・ナット等の材料及び規格は、表5から表7によります。

表5 折板とタイトフレームの接合用(単位:㎜)

適用認定番号 ボルト・ナット(鋼製) 座金(鋼製) 防水パッキン
FP030RF-0501(G)・0552(P) M8以上×L25以上
(ミリメートル規格に限る)
厚さ1.2~1.6
直径30~35
ブチルゴム系
厚さ3.5~7.5
直径21~28
FP030RF-0502(G)・0550(P)

表6 折板長辺方向相互の接合用(単位:㎜)

適用認定番号 ボルト・ナット(鋼製) 座金(鋼製) 防水パッキン
FP030RF-0501(G)・0552(P) M8以上×L55以上
(ミリメートル規格に限る)
厚さ1.2~1.6
直径30~35
ブチルゴム系
厚さ3.5~7.5
直径21~28
FP030RF-0502(G)・0550(P)

表7 タイトフレームと吊り子の接合用(単位:㎜)

適用認定番号 タイトフレーム ボルト・ナット(鋼製・ミリメートル規格に限る)
FP030RF-0633(G)・0632(P) Aタイプ M10以上×L20以上
Bタイプ M10以上×L25以上
Cタイプ M10以上×L30以上
FP030RF-0925(G)・0927(G) A・B・Cタイプ
共通
M8以上×L16以上

③吊り子

適用認定番号 FP030RF-0633(G)・0632(P)、FP030RF-0925(G)・0927(G)

吊り子に使用する鋼板の種類及び規格
Aタイプ、Bタイプの鋼板厚さは1.0~1.6㎜、Cタイプは1.0~2.3㎜(0925・0927のCタイプは、1.0~1.6㎜)です。

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317)
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321)
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314又はJIS G 3141 に当該めっきを施したもの)
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 電気亜鉛めっき鋼板(JIS G 3313)
  • ステンレス鋼板(JIS G 4304及びJIS G 4305))

吊り子

表8 FP030RF-0633(G)・0632(P)・0925(G)・0927(G)
タイトフレームと吊り子の組み合わせ(単位:㎜)

青色は0633(G)・0632(P)用、赤色は0925(G)・0927(G)用

  タイトフレーム 吊り子
形状 高さ 長さ 厚さ
A 40~55
37~68
50~65
24~75
130~150
60~150
1.0~1.6
1.0~1.6
B 70~100
66~68
15~20
11~20
130~150
60~150
C
0633(G)、0632(P)に適用
80~100 15~25 1.0~2.3
C
0925(G)、0927(G)に適用
31~38 24~75 60~150 1.0~1.6

0925(G)、0927(G)に適用
Aタイプ
①~④
37~68

④母屋とタイトフレームとの接合(アーク溶接)

母屋とタイトフレームの接合は、表9によります。

表9 母屋とタイトフレームとの接合(単位:㎜)

認定番号 溶接長さ(1箇所当たり) 溶接箇所数(1谷当たり)
FP030RF-0501(G)・0552(P) 20以上 2箇所
FP030RF-0502(G)・0550(P)
FP030RF-0633(G)・0632(P) 20以上 4箇所
FP030RF-0925(G)・0927(G) 20以上 4箇所

3.施工方法

施工方法は以下によります。

(1)FP030RF-0501・0552(K 0920)の施工方法

①タイトフレームの取り付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔がFP030RF-0501(G)2,250㎜以下、FP030RF-0552(P)1,800㎜以下であることを確認する。

タイトフレームを墨出し線に合わせて母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり2箇所(谷部の両側)とする。

②折板の取り付け

折板をタイトフレームの上に配置し、タイトフレームの山部にボルト(M8㎜以上×L25㎜以上)・ナット(座金及び防水パッキン併用)で200㎜の間隔で留め付ける。

折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルト(M8㎜以上×L55㎜以上)(座金及び防水パッキン併用)で630㎜以下の間隔で結合する(幅方向は600㎜)。

③母屋の耐火被覆

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4号三号二の規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。

(2)FP030RF-0502・0550(K1525)の施工方法

①タイトフレームの取り付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔がFP030RF-0502(G)3,750㎜以下、FP030RF-0550(P)1,800㎜以下であることを確認する。

タイトフレームを墨出し線に合わせて母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で溶接は1谷当たり2箇所(谷部の両側)とする。

②折板の取り付け

折板をタイトフレームの上に配置し、タイトフレームの山部にボルト(M8㎜以上×L25㎜以上)・ナット(座金及び防水パッキン併用)で250㎜の間隔で留め付ける。

折板の長さ方向相互は、ワンサイドボルト(M8㎜以上×L55㎜以上)(座金及び防水パッキン併用)で630㎜以下の間隔で結合する(幅方向は500㎜)。

③母屋の耐火被覆

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4号三号二の規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。

(3)FP030RF-0633・0632(H1750)の施工方法

①タイトフレームの取り付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔がFP030RF-0633(G)4,500㎜以下、FP030RF-0632(P)4,000㎜以下であることを確認する。

タイトフレームを墨出し線に合わせて母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり4箇所(谷部の両側×2箇所)とする。

②折板の取り付け

吊り子をタイトフレームにボルト(M10㎜以上×L20㎜以上)・ナットで固定する。

折板をタイトフレームの上に配置し、隣り合う折板相互の馳部を吊り子のツメの部分に差し込み、両者の馳部を専用の馳締機でかしめ、吊り子を介して、折板をタイトフレームに取付ける。

折板の長さ方向の相互の馳部は、専用の馳締機でかしめて接合する。

③母屋の耐火被覆

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4号三号二の規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。

(4)FP030RF-0925・0927(H0930)の施工方法

①タイトフレームの取り付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔がFP030RF-0925(G)、0927(G)共に3,500㎜以下であることを確認する。

タイトフレームを墨出し線に合わせて母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり4箇所(谷部の両側×2箇所)とする。

②折板の取り付け

吊り子をタイトフレームにボルト(M8㎜以上×L16㎜以上)・ナットで固定する。

折板をタイトフレームの上に配置し、隣り合う折板相互の馳部を吊り子のツメの部分に差し込み、両者の馳部を専用の馳締機でかしめ、吊り子を介して、折板をタイトフレームに取付ける。

折板の長さ方向の相互の馳部は、専用の馳締機でかしめて接合する。

③母屋の耐火被覆

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4号三号二の規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。